アジャイル開発タスク管理ツールおすすめ
アジャイル開発において、開発スケジュール、各フローの可視化、現在の進捗の把握、情報の共有は、効率的に開発を進めるにあたり、必要不可欠なものです。
また、ウォーターフォール開発と比べてアジャイル開発では計画書や設計書も多くなる特徴もあり、ドキュメント管理の効率化も重要な要素になります。
このページでは、実際のアジャイル開発の現場において必要な管理ツールを中心にお伝えします。
アジャイル開発におけるタスク管理の重要性
アジャイル開発の特徴として、機能をリストアップしそれらの機能を 「要件定義」「設計」「開発」「テスト」と反復し進行していきます。 各機能の仕様変更があった場合でも柔軟に対応できたり、顧客との意思合わせも頻繁に行われ、効率良くかつスピーディーに開発が進められるのがアジャイル開発のメリットでもあります。
一方で、一度決めたプロセスを実行するウォーターフォール開発に比べて、アジャイル開発はプロセスやスケジュールや進捗などの管理が複雑になりやすく、それらを効率良く管理するツールの導入が不可欠です。
管理ツールを導入する事で、スクラムメンバーのフローの把握、スケジュールや進捗の見える化、情報の共有などがスムーズに行われ、アジャイル開発が効率的に進められる事に繋がります。
アジャイル開発に導入されるツールは様々あり、どんなツールがチームに最適なのかを判断する必要がありますが、本ページ内で紹介するアジャイル開発におすすめのツールの特徴を把握し、あなたのアジャイルチームに最適な開発ツールを選択してください。
アジャイル開発に使える管理ツールの種類
アジャイル開発において、情報の可視化、共有を的確に行う事が業務効率に直結します。 アジャイル開発の現場において進捗管理をスムーズに実現できるかは、プロジェクトの成果に大きな影響を及ぼします。
実際のアジャイル開発の現場において活用されるツールは大きく以下の2つに分かれます。
プロジェクト管理ツールとは
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトにおける各工程を管理する目的で使われる管理ツールです。
工程を把握する為のフローや、各メンバーの進捗を可視化できたり、チームメンバーの情報を共有する事ができます。プロジェクト管理ツールを使用することで、メンバー間の認識を合わせる事ができ、効率的にプロジェクトを進める事が可能になります。
ドキュメント管理ツールとは
アジャイル開発の各フローのおいて増え続ける書類の管理も効率的にプロジェクトを進める上で重要になります。
アジャイル開発においては、ウォーターフォール型の開発に比べ分割した開発プロセスを繰り返す為、計画書や設計書などの書類も増えますし、以前使った書類を見直す機会も多くなります。
ドキュメント書類の効率的な管理は、アジャイル開発において重要な要素になるのです。
ドキュメント管理ツールを使用する事で、欲しい時に必要なドキュメントを素早く見つける事ができ、スムーズにアジャイル開発を進める上で大変役立ちます。
アジャイル開発の管理ツールを選ぶ時の注意点
アジャイル開発のタスク管理ツールというとJira Softwareが有名です。
スクラムマスターの講座の受講生からもJira Softwareを使っているという声はよく聞きます。
世界的なアジャイルコーチでもあるJoe Justiceは、クラスの受講生からアジャイル開発におすすめのツールの質問を受けた際、自身も使用するMiroやMuralをおすすめしています。
JoeがオンラインホワイトボードツールであるMiroやMuralをおすすめする理由とアジャイル開発に使用するツール選びの注意点についてまとめています。
ホワイトボード的に使用できるツールがおすすめな理由
Joeはどうしてホワイトボードツールがおすすめなの?
アジャイル開発の導入が進むにつれ、アジャイル向けのツールもどんどん増えて来ているけど、ほとんどのツールはバックログを管理するためのツールになります。
実際のアジャイル開発の現場では、バックログ以外にもイベント、バックログリファインメント、スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、レトロスペクティブでのコラボレーションが必要となるケースが多くあります。
仮想ホワイトボードツール(オンラインホワイトボードツール)は柔軟性も高く、そうしたアジャイル開発のシーンにも応用しやすい点でおすすめなんです。
アジャイルツール選びの注意点
アジャイル開発の導入が進む中で、アジャイル向けのツールも増えています。
アジャイルツールを選ぶ際に特に気を付けたい注意点が以下の3つになります。
- コラボレーションが容易であること
- チーム全体がステークホルダーと同時に簡単に並行して使用できること
- 柔軟性の高い事実・事象を共有できるツールであること
アジャイル開発におすすめのプロジェクト管理ツール
ここでは、実際のアジャイル開発の現場で利用される、おすすめの管理ツールを紹介します。
Miro
Miroはオンラインホワイトボードツールでありながら、マインドマップやカンバンなど、豊富なテンプレートを使用する事ができます。 アジャイル・スクラム開発の現場でも多く利用されているツールになります。
ジョーもアジャイル開発のおすすめのツールとしてMiroを推奨しています。
概要・できる事
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Free | 0円(税込)/月 | – |
Team+ | 8ドル/月 | – |
Business | 16ドル/月 | – |
Enterprise | Contact | Contact |
Miroの公式代理店の株式会社野村総合研究所までご連絡ください
Mural
概要・できる事
Miroと同じく、オンラインホワイトボードツールの人気がMuralです。 Muralとは壁画という意味で、ホワイトボードに付箋を貼ったり、文字を書いたりして壁画の様に使う事ができる特徴があります。 アジャイルやスクラム開発の現場において、今誰がどのタスクに取組んでいるのか?進捗はどうなのか?などを視覚的に把握する事ができます。
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Free | 0円(税込)/月 | – |
Team+ | 12ドル/月 | – |
Business | 17.99ドル/月 | – |
Enterprise | Contact | – |
Jira Software
https://www.atlassian.com/
アジャイル開発におけるプロジェクト管理ツールの代表格がJIRAです。 スクラムボードの活用でタスクが一覧確認でき、メンバー間のタスクの確認、認識合わせ、やるべきことの把握ができるのが特徴。JIRAは、日本のアジャイル開発の現場でもプロジェクト管理ツールとして多くの導入事例があります。
概要・できる事
- アジャイル開発の現場でも多く導入されているタスク管理ツール
- カスタマイズ性にすぐれ、プロジェクトの特徴に合わせて独自にカスタマイズできる
- スクラムボード、カンバンボードにも対応
- アジャイル ボード、バックログ、ロードマップ、レポートから連携可能
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Free | 0円(税込)/月 | – |
Standard | 900円(税込)/月 | 〇(7 日間) |
Premium | 1,730円(税込)/月 | 〇(7 日間) |
Enterprise | お問合せ | – |
Redmine
Redmineはオープンソースソフトウェアとして利用可能なプロジェクト管理ツールです。 カレンダーと連動したスケジュール管理やガントチャートなど、アジャイル開発に活用できる機能が充実しています。
概要・できる事
- オープンソースのプロジェクト管理ツール
- Redmineオンライン質問会も開催されている
- 特にタスクの進捗状況をチーム内で共有する機能が使いやすくアジャイル開発の現場でも活躍
料金プラン
オープンソースのソフトウェアであり、自由にダウンロードして利用可能
Trello
カンバン方式でシンプルで使いやすく、少人数のプロジェクトや個人のタスク管理としても便利なタスク管理ツールです。
概要・できる事
- フリーミアム提供
- カレンダーとタスクの期限を連携可能
- プロジェクト単位でボードの作成が可能
- タスクをカードで管理でき、直感的に使用できる
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Free | 0円(税込)/月 | – |
Standard | 5ドル/月 | – |
Premium | 10ドル/月 | 〇 |
Enterprise | 17.50ドル/月 | – |
Backlog
概要・できる事
- 直感的に使えるUIデザイン
- ガントチャートの利用はスタンダードプラン以上が必要
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
スタータープラン | 2,640円(税込)/月 | 〇(30日間) |
スタンダードプラン | 12,980円(税込)/月 | 〇(30日間) |
プレミアムプラン | 21,780円(税込)/月 | 〇(30日間) |
プラチナプラン | 55,000円(税込)/月 | 〇(30日間) |
Lychee Redmine
概要・できる事
- Redmineをベースに開発されたプロジェクト管理ツール
- フリープランの対応範囲が広い(タスク管理、カンバン)
- カスタマイズ性に優れている点もアジャイル開発に向いている
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
フリープラン | 0円(税込)/月 | – |
スタンダード | 800円(税込)/月 | 〇(30日間) |
プレミアム | 1,200円(税込)/月 | 〇(30日間) |
アジャイル開発におすすめのドキュメント管理ツール
Confluence
https://www.atlassian.com/ja/software/confluence
JIRAを開発しているアトラシアンが開発 JIRAとの連携が行え、導入が簡単というメリットもあります。
概要・メリット
- ドキュメントのリアルタイム同時編集可能で共同編集できる
- 検索機能が優れている
- 権限設定の自由度が高い
- JIRAとの連携が行え導入が簡単
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Free | ¥0 | – |
Standard | ¥660 | 〇 |
Premium | ¥1,250 | 〇 |
Enterprise | お問合せ | お問合せ |
Qiita Team
概要・できる事
- 開発者向けコミュニティーサービスQiitaが開発
- 情報共有ツールとして機能する
- タグの設計など検索にヒットしやすくする為の使い方の工夫もポイント
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
Micro | 500円(税込)/月 | 〇(30日間) |
Small | 1,520円(税込)/月 | 〇(30日間) |
Medium | 4,900円(税込)/月 | 〇(30日間) |
Large | 7,050円(税込)/月 | 〇(30日間) |
Enterprise | 15,300円(税込)/月 | 〇(30日間) |
すべてのプランに30日間無料トライアルがあります。
Kibela
概要・できる事
- ドキュメント管理目的以外に、社内メンバー間のコミュニケーションツール、情報共有ツールとして使いやすい
- 高度な検索機能で欲しい情報に辿り着ける
料金プラン
料金 | トライアル | |
---|---|---|
コミュニティープラン | ¥0 | – |
スタンダードプラン | 550(税込)/月 | 〇14日間 |
エンタープライズプラン | 1,650(税込)/月 | 〇2ヶ月間 |
まとめ
アジャイル開発のシステム管理、ドキュメント管理におすすめのツールを紹介しました。
どのツールもメリット・デメリットはありますが、重要な事はツールは使い方が大事という点です。
多くのアジャイル開発の現場でJIRAが導入されていますが、人気のアジャイル向けツールは、テンプレートが豊富であったり、アプリとの連携ができたりと機能が豊富で幅広く活用できる特徴があります。
スクラムマスターのクラスでも、アジャイル開発におすすめのツールの質問はよくあります。
ジョージャスティス自身がおすすめするのが、ホワイトボードツールとして利用できるMiroやMuralになります。
ほとんどのツールは、バックログを管理するためのツールですが、その他のイベント、バックログリファインメント、スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、レトロスペクティブでのコラボレーションを容易にするのは、柔軟性の高い仮想ホワイトボードであるからです。
この記事が、あなたのアジャイル開発の現場において、もっともふさわしい管理ツール選びの参考になれば幸いです。
Joe Justice指導の人気講座
- 認定スクラムマスター(CSM)
- 認定プロダクトオーナー(CSPO)
- JoeDX
- Executive Agile Transformation
認定スクラムマスター(CSM)
認定スクラムマスター/Certified ScrumMaster®は、Scrum Alliance®が提供する認定資格です。 この認定は、スクラムフレームワーク、チームメンバーの活動や役割などを深く理解するのに役立ちます。この認定を取得することで、スクラムチームが協力して効果的にプロセスを実行できるようになります。
認定プロダクトオーナー(CSPO)
認定スクラムプロダクトオーナー/Certified Scrum Product Owner®は、Scrum Alliance®が提供する認定資格です。プロダクトオーナーは顧客の視点からプロダクト価値の最大化を考えます。スクラムを機能させるためのフレームワークに加えて、プロダクトの価値を向上させるために必要なスキルを学びます。
JoeDX
JoeDXは、Agile Business Instituteが提供する資格です。
ハードウェア開発のためのアジャイルプロセスについて学べます。アジャイルハードウェア開発には、イノベーションのスピードを上げるためのエンジニアリング、マネジメント、ビジネスプラクティスが含まれています。
Executive Agile Transformation
「メンバーとエグゼクティブ、エンジニアと顧客との間で『共通の解釈』を持つ、つまり『ナレッジ化』が出来れば、組織や開発の現場はより発展するだろう」このような開発現場からのリアルな要望からEAT(エグゼクティブ アジャイル トランスフォーメーション)は誕生しました。企業の組織力の向上に大いに貢献するクラスです。
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