JoeのヨーロッパイベントAgile Lean Europe (ALE)登壇

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ALE Unconferenceにジョーが登壇しました!

Agile Lean Europe (ALE) は、ヨーロッパ全体でアジャイルとリーンのアイデアを広め、多様な視点を結集し、国境を越えた交流をもたらすユニークなイベントです。毎年、ヨーロッパのさまざまな都市で開催されます。今年はハンガリーのブダペストで開催されました。

船上の会場でリラックスした雰囲気

今回のイベント会場はなんと船上でした!ドナウ川を望む美しい景色を楽しみながら、参加者にはお酒も提供され、カジュアルでフレンドリーな空気が全体を包んでいました。

さらに、このイベントのユニークな特徴の一つとして、参加者のパートナーや子供たちも一緒に参加できることが挙げられます。家族ぐるみでの参加が推奨されており、特に子供たち向けに学びながら楽しめるセッションも用意されていました。

ジョーの登壇

ジョーは、このALE Unconferenceの初日、クロージングキーノートを担当しました。

クロージングキーノートは、通常のプレゼンテーションとは一味違った形で進められました。会場にはスクリーンが設置されておらず、ジョーはスライドやビジュアルを一切使用せずにセッションを進めました。これにより、参加者との直接的な対話や交流がより一層深まることになりました。

ジョーは、会場の参加者とのインタラクティブなやり取りを重視し、質問や意見を積極的に受け入れるスタイルで進行しました。このアプローチにより、参加者が自分の考えをシェアし、非常に活発で活気のあるセッションとなりました。

2日目には、#MobAIのワークショップを開催しました。#MobAIは、様々なスキルを持つ参加者が集まり、共同作業の手法で、これまでにも多くのワークショップを実施してきました。しかし、今回のワークショップは特別で大人と子供が一緒に参加する初めての試みでした。

このワークショップには、子供たちも積極的に参加し、大人顔負けのアイデアを次々と出してくれました。最初は少し緊張していた子供たちも、ワークショップが進むにつれて、どんどん自信を持って発言し始め、笑顔が溢れる場面が多く見られました。大人たちも彼らの純粋な視点や柔軟な発想に刺激を受け、自然と協力する姿勢が生まれました。

この共同作業を通じて、#MobAIが持つ真の力を再確認することができました。年齢や性別、スキルレベルの違いに関係なく、参加者全員が平等に学び合い、サポートし合う場が生まれたのです。特に、子供たちのエネルギーと創造力が、全体の雰囲気を一層活気づけ、大人たちに新しい視点を与える貴重な経験となりました。

まさに、このワークショップは#MobAIが持つ「共に学び、共に成長する」という理念を体現した場であり、参加者全員にとって忘れられない体験となったことでしょう。

イベント全体の進行

今回のイベントは、アンカンファレンス形式で進行されました。この形式では、参加者一人ひとりがアジェンダを提案し、その場で進行が決まるという、非常に自由度の高いスタイルです。Open Space Technology(OST)の手法を取り入れ、参加者が自らの関心に基づいてセッションを作り上げていくという流れで進行しました。参加者全員が主体的に関与し、それぞれの興味や専門知識を活かしたディスカッションが行われました。

キッズ向けトラックでのレゴゲーム

キッズ向けトラックでは、レゴゲームが実施されました。子供たちはその場で夢中になってレゴを組み立てていましたが、準備された大人のアジェンダ通りには進行しませんでした。とはいえ、それがまた子供たちの自由な発想や創造力を引き出す場となり、その予想外の展開も一つの魅力だったと言えるでしょう。

子供たちのエネルギーと積極性は、イベント全体に明るい雰囲気をもたらし、予定通りにはいかなくても、その場にいたすべての人が自然と笑顔になる、そんな和やかな時間が流れていました。

他セッションを聞いて感じたこと

他のセッションを聞いていて感じたのは、会場で出てくる質問が日本の現場とそれほど変わらないということでした。たとえば、チームのマインドセットの変え方や、タイムボックス、見積もりについての疑問が多く寄せられており、どの国でも共通する課題があることを改めて実感しました。

特に印象的だったのは、アジャイルコーチたちがフレームワークにこだわらず、より良いプロダクトをいかにスピーディーに納品するかに焦点を当てていたことです。このアジャイルコーチ目線と、現場目線のギャップを、客観的に聞けたことは非常に貴重でした。
フレームワークそのものではなく、最終的な価値提供を重視することこそがアジャイルの核心であると、私たちも考えています。しかし同時に、このアジャイルの理想と現場での具体的な困り事とのギャップをどのように埋めていくか、という課題も改めて強く実感しました。今後はさらに、このギャップを埋めるためのアプローチや具体的な方法を探求し、自分自身のコーチングや実践に活かしていきたいと感じました。

まとめ

今回のALE Unconferenceは、アジャイルとリーンの深い議論が交わされる貴重な場となりました。ジョーの登壇や#MobAIワークショップ、そして他のセッションを通じて、多くの学びと新たな視点を得ることができました。

また、私たちが主催する「アジャパー」でも、今回のような海外イベントの良さをどんどん取り入れていきたいと考えています。子供たちを巻き込んだり、リラックスした交流の場を設けたりと、日本でもこれらの素晴らしい要素を提供できるようにしていきたいです。

ブダペストの美しい景色に囲まれながら、実り多い時間を過ごすことができ、本当に素晴らしい経験となりました。

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