【登壇】旭化成株式会社|迅 – テスラに学ぶ開発革命



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2024年11月18日、旭化成のLIVE:CoCo-Cafe田町にて、ハイブリッド形式で「迅 – テスラに学ぶ開発革命」イベントを開催しました。会場とオンラインを通じ、多くの参加者の皆さまと直接対話する中で、アジャイル開発の可能性を共に探求する貴重な時間となりました。登壇者として私たちABIも、アジャイル開発が企業のイノベーションを加速させ、競争力を高める重要な手段であることを再確認し、その価値を皆さまと共有できたことを大変嬉しく感じています。


第一部では、アジャイルコーチのJoe Justiceが、「テスラに学ぶ開発革命 – アジャイルが実現する圧倒的スピード」をテーマに講演を行いました。Joeは、テスラでの実践を具体的な事例を交えて解説し、アジャイルがどのように企業の競争力を高め、イノベーションを加速させるかを参加者の皆さまに共有しました。この講演を通じて、私たちABIも、アジャイル開発が組織変革と技術革新を結びつける強力な手段であることを改めて確信しました。

1. AIと業務自動化による効率化

講演では、テスラがAIを活用してどのように業務効率化を実現しているかが詳細に語られました。定型業務を自動化することで、チームメンバーが創造的な業務に集中できる仕組みが紹介され、その結果として生産性が飛躍的に向上している点が印象的でした。このような事例を共有することで、私たちABIが推進するアジャイルの価値を、さらに広く伝えることができたと感じています。

2. アジェンダレス会議と自律的チーム運営

テスラが採用する「アジェンダレス会議」は、事前にアジェンダを設定せず、その場で必要な議題を決定する独自の会議スタイルです。この方法により、現場のチームが自律的に意思決定を行い、状況に迅速かつ柔軟に対応できる体制が構築されています。この内容を私たちABIから参加者の皆さまにお伝えし、チームの自律性を高めるための具体的なヒントとしてご紹介しました。

3. 開発スピードの最大化

講演では、テスラが開発スピードを最大化するためにどのような取り組みを行っているかについてもお伝えしました。短期間での開発サイクルを実現し、市場の変化に即応する体制が、アジャイル開発成功の鍵として紹介されました。このスピード感を支える考え方や手法は、参加者の皆さまにとっても参考となる内容として共有しました。


第二部では、ABI社代表の板倉美帆が登壇し、「アジャイルで変わるマネジメント – 組織文化の変革とイノベーションの加速」をテーマにワークショップを実施しました。板倉は、アジャイル開発が企業にどのような影響を与えるのか、特に組織文化の変革やイノベーションの加速に関する事例を交えながら、参加者の皆さまにわかりやすくお伝えしました。

1. 顧客中心のアプローチと迅速なフィードバック

ワークショップでは、アジャイル開発の基本理念である「顧客中心のアプローチ」と「迅速なフィードバック」の重要性について解説しました。私たちABIが日々取り組んでいる、顧客のニーズを素早く反映させる柔軟な体制づくりが、この手法によってどのように支えられるかを具体例とともにご紹介しました。

2. 実践的なアジャイルツールの使い方

参加者には、アジャイル開発で実際に使用するツールを体験していただきました。この実践的なアプローチにより、参加者の皆さまは自社の業務にすぐに活かせる具体的な知識を得ることができました。ツールの効果的な使い方を学ぶことで、アジャイル開発の成果を最大化できる手法をご体感いただけたと思います。

3. アジャイル導入による効果と組織文化の変革

他にも、アジャイル開発を導入した際に得られる効果についてもお伝えしました。具体的な事例を通じて、アジャイルが従業員のモチベーション向上や生産性向上にどのように寄与するのか、さらに組織文化にどのようなポジティブな変化をもたらすのかをご紹介しました。この内容は、参加者の皆さまが実務に適用する際のヒントとしてお役立ていただけるものです。


このイベントを通じて、参加者の皆さまから多くの質問や意見が寄せられ、アジャイル開発に対する関心の高さがうかがえました。私たちABIとしても、参加者の反応を通じて、アジャイル導入における課題や期待に関する多くの気づきを得ることができました。

1. アジャイル開発の導入ステップ
参加者の皆さまから、自社にアジャイル開発をどのように適用すればよいのか、具体的なステップを知りたいという声が多く寄せられました。この反応から、アジャイルを初めて導入する企業に向けた具体的なロードマップや、初期段階での課題克服に関する支援の重要性を改めて認識しました。

2. テスラの開発スピードと手法
テスラがどのようにして開発スピードを最大化しているのかに関する質問が多く、特にアジェンダレス会議や自律的なチーム運営が注目されていることを感じました。私たちABIとしても、スピード感のある開発手法を導入するための組織文化や環境づくりの重要性を再確認しました。

3. 組織文化の変革とアジャイル導入
アジャイル開発が組織文化に与える影響についての関心も高く、特に従業員のモチベーションや生産性向上の実例に強い反応がありました。このフィードバックを受け、私たちABIでは、具体的な成功事例をさらに発信し、組織文化変革の実践方法を深く掘り下げていく必要性を感じました。


参加者様の反響

Joe Justiceのセッションについて

Joe Justiceのセッションでは、「アジャイル開発に対する深い理解と、実践的なアドバイスが非常に参考になった」との声が多く寄せられました。特に、「テスラでアジャイル開発がどのように実行されているかを具体的に知ることができ、非常に有益だった」というコメントが印象的です。また、司会者からも「Joe氏のセッションは内容が非常に豊富で、参加者が学び取ることが多かった」との評価をいただきました。

板倉美帆のセッションについて

板倉美帆のセッションについては、「アジャイル開発を組織に導入するための具体的な方法が明確で、すぐに実践できそうだった」という意見が目立ちました。特に、組織文化の変革や生産性向上に関するアドバイスについては、「今後の業務に役立つ視点を得られた」といった反応がありました。また、司会者からも「組織文化を変革するための実践的な示唆が豊富で、非常に参考になった」との感想をいただきました。

アンケート

講演後、旭化成様のご協力によりアンケート集計を実施していただきました。多くの貴重なご意見やご感想をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。本日はその中から一部をご紹介させていただきます。ご回答くださった皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。

1. 今回学んだ内容を実務で役立てたいシーンなどがあればお書きください

  • 「いきなり部署全体への適用は厳しいため、小さなツール開発チームから試行錯誤を始めていこうと思います。」
  • 「テスラの可視化されたKPIを見ながら、従業員が自身で今日何をすべきか判断するという話を聞き、同様なことを事業管理に適用できれば、事業の生産性が上がると思いました。」
  • 「デリゲーションポーカーを活用し、私が管理する複数のチームにおける権限委譲の状況を明確にしてみようと思いました。」

「講演を通じて具体的な行動や業務改善のヒントを得ていただけたことを大変嬉しく思います。小さなチームでの試行、可視化されたKPIの活用、権限移譲の実践など、前向きな取り組みに繋がるお声をいただき、励みになりました。」


2. 今回の講演会で参考になった・印象に残っている話があればお書きください

  • 「TeslaがJusticeBoardを活用して重要なKPIをリアルタイムで見える化し、従業員がそのデータを基に意思決定できる体制を整えることで、マネジメント層を削減しているというお話を伺い、印象に残りました。このような取り組みは、旭化成においてもぜひチャレンジしてみたいと感じています。」
  • 「イーロンマスクが全スタッフを直接改善に関わるエンジニアにするという目標を掲げている話が印象的でした。理想的なチーム像を考える契機になりました。」
  • 「管理者なしで開発を進めるテスラの事例を通じ、日本企業でも適用可能性を考える機会を得ました。権限移譲や主体性を高めるヒントが得られたと感じています。」

「講演を通じ、フラットな組織運営やデータ活用、権限移譲の重要性について多くの気づきを得ていただけたことを大変嬉しく思います。」


3. 講師陣にコメントがあればお書きください

  • 「短時間でしたが、得るものが大きく、参加実感を持たせていただきありがとうございました。」
  • 「具体的でわかりやすい説明で充実した時間となり、次の講義が楽しみになりました。」
  • 「社内でアジャイル文化を浸透させるため、学びを活かして頑張っていきたいと思います。」

「今回の講演を通じ、多くの貴重なフィードバックとともに、ポジティブな反応をいただけたことを大変嬉しく思います。短時間でも多くの学びを得ていただけたとの声や、今後の受講や業務改善に活かしたいという意欲を感じられ、講演の意義を再確認しました。」

このイベントを通じて、アジャイル開発が単なる手法にとどまらず、企業全体の変革を促進する鍵であることを改めて確認しました。Joe Justiceによるテスラの事例紹介と、板倉美帆のワークショップは、参加者にアジャイル開発の実務的な適用方法を提供し、今後の業務やプロジェクトに役立つ具体的な知識を得る機会を提供しました。

アジャイル開発は、私たちABIにとっても重要なアプローチであり、組織の変革とイノベーションを推進するための基盤となっています。今後、これらの知見を活かして、多くの企業でアジャイル開発が導入され、革新的な開発文化が育まれることが期待されます。


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