スクラムアライアンス認定資格のレベルや条件、実務経験の登録方法

  • 認定スクラムマスターのクラスを受講したいけど、自分でも受講できるのかな?レベルが知りたい
  • スクラムアライアンス資格取得にはどんな条件があるの?
  • 実務経験の登録があるけど、今の私の実務経験でも登録できるのかな?

スクラムマスターとしてのキャリアを追求することは、現代の変化が激しいビジネス環境において、とても重要です。企業内で迅速な対応とリーダーシップが求められる中で、スクラムマスターの役割はこれまで以上に注目されています。

この記事では、スクラムマスターを含むスクラムの主要な役割とそれに関連する資格について説明します。スクラムアライアンスでは、スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発者の各カテゴリーごとに3段階の資格レベルが設けられています。
ここではスクラムマスターの3つの資格レベルについてご紹介します。

目次

スクラムマスター向け3つの資格レベル

認定スクラムマスター(CSM):
スクラムの基本的な原則とプラクティスを理解し、チームを効率的に導く基礎的な資格です。

アドバンスド認定スクラムマスター(A-CSM):
より高度なスキルと実践的な経験を要求され、チームの課題を解決する能力を高める中級資格です。

認定スクラムプロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM):
スクラムの深い知識と広範な経験を有し、複数のチームや複雑なプロジェクトの管理に関して高い専門性を持つ上級資格です。

スクラムマスターの資格は、プロジェクトを成功に導くための重要なスキルと知識を公式に認定するものであり、それぞれの段階がチームリーダーとしての成長をサポートします。

次から、各資格レベルに進むための条件と申請方法について紹介します。

スクラムアライアンス資格取得の条件

資格前提条件
基礎CSM認定スクラムマスターなし
CSPO認定スクラムプロダクトオーナーなし
CSD認定スクラムデベロッパーなし
アドバンスドA-CSMアドバンスド認定スクラムマスターCSM資格の保持 (※1)
12ヶ月以上のSM実務経験(※2)
A-CSPOアドバンスド認定スクラムプロダクトオーナーCSPO資格の保持 (※1)
12ヶ月以上のPO実務経験(※2)
A-CSDアドバンスド認定スクラムデベロッパーCSD資格の保持 (※1)
12ヶ月以上のDev実務経験(※2)
プロフェッショナルCSP-SM認定スクラムプロフェッショナルスクラムマスターA-CSM資格の保持 (※1)
24ヶ月以上のSM実務経験(※2)
CSP-PO認定スクラムプロフェッショナルプロダクトオーナーA-CSPO資格の保持 (※1)
24ヶ月以上のPO実務経験(※2)
CSP-D認定スクラムプロフェッショナルデベロッパーA-CSD資格の保持 (※1)
24ヶ月以上のDev実務経験(※2)

(※1)
保有する資格が期限切れの場合、上位資格を取得すると自動的に更新されます。
なお、別トラックの認定資格を代用することはできません。
(例:A-CSPOコースに CSM資格の代用はできません。)

(※2)
経験は、過去5年以内の経験です。

経験を満たす前にクラスを受講することは可能です。12ヶ月の経験を満たしたタイミングでScrum Alliance から通知メールが届き、上位認定資格を申請できるようになります。 

スクラムアライアンス資格における実務経験の登録に関して

実務経験は、プロフィールに職歴を追加するには、次の手順で登録できます。

STEP
ダッシュボードにログイン

Scrum Alliance ダッシュボードにログインします。(https://www.scrumalliance.org/)

STEP
左側のナビゲーションバーから「Profile」から「Edit Profile」を選択します
STEP
「Work Experience」セクションまで下にスクロールし、「Add Work Experience」を選択
STEP
職歴セクションの必須フィールドに入力
STEP
「Experience in a specific Scrum accountability」セクションの必須フィールドを入力

スクラム責任セクションでの対象の役割を選択します。 (取得予定の資格トラックと一致しえいることを確認してください)

STEP
Submit

チェックボックスをオンにして、入力した情報が正確であることを確認します。

[Submit]を選択して情報を保存すれば、申請完了です。

申請後、反映まで通常1日かかります。

スクラムアライアンス資格の登録に関するよくある質問

クラスの中でよく聞かれる質問をまとめてみました。
スクラムアライアンスの申請は、基本的に自己申告で申請するものになりますが、困ったときは下記も参考にしてください。

以前スクラムマスターとして働いていましたが、最近その業務から離れてしまいました。昨年まで2年間経験があるのですが、この経験は有効ですか?

はい、過去5年以内の経験であれば有効です。ただし、その経験をプロフィールに登録する必要があります。

連続した12ヶ月または24ヶ月のスクラムマスター経験がないのですが、過去5年間で通算24ヶ月の経験があります。これは有効ですか?

はい、経験が非連続であっても、過去5年間で合計12ヶ月または24ヶ月の経験があれば問題ありません。ただし、関連するすべての経験をプロフィールに登録する必要があります。

スクラムマスターの勉強会や社内ボランティアプロジェクトでのスクラムマスター経験も登録して良いと聞きましたが、問題ないでしょうか?

自己申告です。

私の肩書きは、開発者です。しかしクライアントのスクラムマスターサポート業務も行っています。これをスクラムマスターの経験として申請してもいいですか?

自己申告です。

現在スクラムマスターの経験10ヶ月です。この状態でもクラスは受講できますか?

はい、経験を満たす前にクラスを受講することは可能です。12ヶ月の経験を満たしたタイミングでScrum Alliance から通知メールが届き、上位認定資格を申請できるようになります。

まとめ

スクラムマスターとしての旅は、資格を取得することで終わるわけではありません。

ビジネスの変化に迅速に対応し、チームの能力を最大限に引き出すためには、継続的な学びとスキルの向上が不可欠です。認定スクラムマスター(CSM)、アドバンスド認定スクラムマスター(A-CSM)、そして、認定スクラムプロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM)というステップは、スクラムマスターとしての成長に役立ちます。

最終的に、スクラムマスターの役割はチームと組織に真の価値をもたらすことです。

そのため学び続け、実践し続け、そして常に改善を求めることが、スクラムマスターとしての旅を充実させることになるでしょう。

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